多くの料理に使われる、タマネギ。スーパーマーケットに行けば常に並んでいますね。我が家の娘は私がタマネギを刻んでいるときに、「目が痛くなっちゃう。」と言っていつも嫌がって逃げますが、料理に出されると素直に食べています。
タマネギを切るときには
タマネギは、刻んだときに目や鼻の粘膜を刺激する成分、硫化アリルが気化され、涙が出ます。タマネギの繊維に逆らわないように刻むと、目が痛くなりにくいとは聞いたことがあるのですが、みじん切りをすることが多い私は、大抵涙を流しながらタマネギと格闘していました。母は、何故だかわかりませんが、タマネギを切った端キレを口に加えて切るといいと言っていましたが、効果はほとんどない気がします。タマネギを切るときに目が痛くならない方法があったら試してみたいと思いませんか?
まず、刺激成分硫化アリルは温度が高いほど蒸発しやすいとのことで、これを防ぐために、タマネギを使う1~2時間前に冷蔵庫で冷やす方法があります。冷蔵庫で保存をすれば…とは思いがちですが、冷蔵庫の中は湿気があるため、普段は冷暗所で保管するのが良いでしょう。
次に、包丁を水で濡らしながら切る方法があります。これは硫化アリルが蒸発する前に、包丁に付いた水分に溶けるので、蒸発することを防ぐ方法です。
そして、タマネギを切る前に電子レンジで30秒~1分ほど加熱する方法です。タマネギを加熱すると甘くなる性質を利用するのです。生のままでは硫化アリルの辛み成分で刺激がありますが、火を通せば刺激が軽減されるのですね。
ちなみに私は丁度冷蔵庫の中に残っていたタマネギを使ったのですが、お勧めです。包丁を濡らしながらもいいけれど、冷やした方が切る時には手間がかからないと思います。電子レンジで加熱する方法は、切る時にちょっとコツがいるかもしれません。
基本、包丁を切れやすくよく研いでおくことが大切です。
タマネギの効用
さて、タマネギに含まれるこの硫化アリル、血液をサラサラにし、動脈硬化の原因を妨げ、コレステロールの代謝を促進するので、糖尿病や高血圧、脳血栓などの予防に役に立ちます。また、ビタミンB1と結合するとアリアチミンとなり、ビタミンB1の吸収を促進します。タマネギを豚肉などと調理すると疲労回復や代謝を促す効果が期待できるのです。
そして、タマネギには、オリゴ糖が含まれるので、便通をよくするなどといった効果もあります。タマネギについて、お分かり頂けましたか?
酢タマネギダイエットについて
このようなタマネギの効用と、酢の血行促進作用やむくみ防止の効用を利用して、酢タマネギダイエットというダイエット方法があるのですが、ご存知でしょうか?その名の通り、スライスしたタマネギを酢につけたものを食事に取り入れる方法です。酢タマネギの作り方は、スライスしたタマネギ1個、はちみつ大さじ1、酢1カップを混ぜ合わせて、できあがり。保存容器に入れ、冷蔵庫で1~2週間保存可能です。これを、朝と晩合わせて50~60g食べれば良いのです。簡単ですね!
糖分の摂りすぎや食べすぎに気を付ければ、手軽にできるダイエットです。健康のためにも酢タマネギの習慣、手に入れましょう。